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GLP-1ダイエット薬の安全性|誰が使えて誰が使えないか

GLP-1ダイエット薬の安全性|誰が使えて誰が使えないか
更新: 2026年4月13日

GLP-1ダイエット薬が気になるけど、「私でも使えるのかな?」「安全性は大丈夫?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。

GLP-1受容体作動薬(食欲を自然に抑えるタイプの薬、通称GLP-1薬)は、ダイエットや2型糖尿病の治療で注目されています。でも、誰でも使えるわけじゃないんです。安全に使うために、どんな人が使えて、どんな人が使えないのか、そして使う前にどんな検査が必要なのかを、この記事で分かりやすくお話ししていきますね。

※この記事は一般的な情報提供を目的としています。実際にGLP-1薬を使うかどうかは、必ず医師に相談して決めてくださいね。


GLP-1薬ってどんな薬?

GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は、食後に私たちの腸から分泌されるホルモンの一種です。GLP-1薬は、このホルモンと同じような働きをすることで、主に次のような効果が期待できます。

  • 食後の血糖値の上昇を抑える: 食べすぎた後の血糖値の急な上がり方を穏やかにします。
  • 胃の動きをゆっくりにする: 食べ物が胃��ら腸へ送られるスピードが遅くなるので、満腹感が長く続きます。
  • 食欲を抑える: 脳に働きかけて、自然と食欲を抑える効果も期待できます。

もっと詳しく知りたい方は、GLP-1受容体作動薬とはも見てみてください。


どんな人がGLP-1薬を検討できるの?

GLP-1薬の処方を検討する際、多くのクリニックでは、患者さんのBMI(肥満度を示す国際的な指標)を一つの判断材料にしています。一般的に、BMI 25以上の方がGLP-1薬の処方対象として検討されやすいとされています。

BMIの目安と処方の考え方

BMIの範囲 状態 GLP-1薬の検討
BMI 25以上 肥満症(日本肥満学会の基準) 食事・運動で改善が難しい場合に検討対象
BMI 25以上 + 合併症あり 糖尿病・高血圧など肥満が原因の病気がある より積極的に検討される傾向
BMI 35以上 重度肥満 医師から薬物治療を提案されるケースが多い

つまり、BMI 25未満の方は基本的にGLP-1薬の処方対象にはなりにくいです。ただし、BMIはあくまで目安の一つ。最終的にGLP-1薬が使えるかどうかは、医師があなたの体の状態を総合的に見て判断します。

GLP-1薬が検討されやすいのはこんな方

  • 食事制限や運動だけでは、なかなか体重が減らせない、または維持が難しいと感じている方。
  • 2型糖尿病で、血糖値のコントロールが必要な方。
  • 肥満が原因で、高血圧や脂質異常症(コレステロールや中性脂肪が高い状態)などの病気がある方。

どんな人はGLP-1薬を使えないの?(禁忌・慎重投与)

GLP-1薬は、すべての人に使えるわけではありません。もし以下の項目に当てはまる場合は、GLP-1薬が使えない(禁忌)か、使う際に特に注意が必要(慎重投与)な場合があります。必ず医師に正直に伝えてくださいね。

禁忌(残念ながら使えません)

禁忌事項 理由
妊婦さん、または妊娠の可能性がある女性 お腹の赤ちゃんへの安全性がまだ確認されていないためです。
授乳中の女性 薬の成分が母乳に移行する可能性があるためです。
甲状腺髄様癌(甲状腺にできる特殊なタイプのがん)になったことがある方、または家族にいる方 動物実験でリスクが報告されているため、念のため使用できません。
多発性内分泌腫瘍症2型(MEN2)(複数の内分泌器官に腫瘍ができやすい遺伝性の病気)の方 甲状腺髄様癌のリスクが高い病気のため、使用できません。
GLP-1薬の成分にアレルギーがある方 重いアレルギ��反応(アナフィラキシーなど)が起きる危険性があるためです。

慎重投与(使う際に特に注意が必要です)

  • 膵炎(すい臓の炎症)になったことがある方: GLP-1薬と膵炎の関連が報告されているため、慎重に判断する必要があります。
  • 腎臓の機能が悪い方: 薬が体から排出されにくくなる可能性があるため、注意が必要です。
  • 胃腸の病気がある方: 吐き気や嘔吐などの副作用が悪化する可能性があります。
  • 肝臓の機能がかなり悪い方: 薬の代謝に影響が出る可能性があります。
  • 1型糖尿病の方: GLP-1薬は1型糖尿病の治療薬としては承認されていません。

GLP-1薬を始める前にどんな検査が必要?

GLP-1薬を安全に使うために、クリニックでは通常、いくつかの検査を行います。これは、あなたの体がGLP-1薬を使える状態かどうか、副作用のリスクがないかなどを確認するためです。

一般的な検査項目(目安)

検査 何をチェックするの?
血液検査(血糖値・HbA1c) 糖尿病の状態や血糖値のコントロール状況を確認します。HbA1c(過��1〜2ヶ月の血糖値の平均を示す指標)も調べます。
肝機能・腎機能検査 薬が体内で代謝されたり、排出されたりする肝臓や腎臓に問題がないかを確認します。
膵酵素(アミラーゼ・リパーゼ) すい臓の状態を示す酵素で、膵炎の既往や現在のすい臓の状態をチェックします。
甲状腺機能検査 甲状腺に病気がないかを確認します。
体重・BMI・腹囲 あなたの肥満の程度を正確に把握します。
血圧測定 高血圧などの合併症がないかを確認します。

必要な検査はクリニックによって異なるので、初診時にどんな検査が必要か、必ず確認してくださいね。


GLP-1薬ってどんな副作用があるの?

GLP-1薬を使うと、いくつかの副作用が報告されています。効果だけでなく、どんな副作用があるのかも知っておくことが大切です。

比較的よくある副作用

  • 悪心(吐き気): 特に薬を使い始めたばかりの頃や、量を増やした時に感じやすいと言われています。
  • 嘔吐: 吐き気に伴って、実際に吐いてしまうこともあります。
  • 下痢・便秘: 胃腸に作用する薬なので、��腹の調子が変わることがあります。
  • 食欲不振: 薬の目的でもありますが、食欲がなさすぎる場合は注意が必要です。

まれに起こる重い副作用

  • 膵炎(すい臓の炎症): お腹の痛みや吐き気、嘔吐が続く場合は、すぐにクリニックに連絡してください。
  • ��血糖(血糖値が下がりすぎる状態): インスリンや他の糖尿病の薬と一緒に使う場合に、特に注意が必要です。
  • 胆嚢・胆管障害(胆汁を作る・運ぶ器官のトラブル): 胆石のリスクが上がるとの報告もあります。

もし副作用かな?と思う症状が出たら、自己判断せずに、すぐに処方してもらった医師に相談してくださいね。


自費診療でのGLP-1薬の価格帯

日本では、ダイエット目的でGLP-1薬を使う場合、ほとんどが自由診療(自費診療)となり、健康保険は適用されません。そのため、費用は全額自己負担となります。

薬剤名 月額目安(自費)
セマグルチド(ウゴービ) 30,000〜60,000円程度
リラグルチド(サクセンダ) 20,000〜50,000円程度
チルゼパチド(マンジャロ) 25,000〜55,000円程度

※自由診療のため全額自己負担です(健康保険は適用されません)。

※日本では、セマグルチド(ウゴービ)のみが肥満症治療薬として承認されています。セマグルチド(オゼンピック)、リラグルチド(サクセンダ)、チルゼパチド(マンジャロ)は、2型���尿病治療薬として承認されていますが、ダイエット目的での使用は国内未承認・自由診療となります。

※価格はクリニックや薬の量、処方される形によって大きく変わります。

もっと詳しく費用を知りたい方は、GLP-1薬の価格比較も参考にしてください。


まとめ

GLP-1薬は、適切な方が医師の管理のもとで使うことで、ダイエットや糖尿病の治療に役立つ可能性があります。でも、誰でも使えるわけではなく、使えない条件や副作用のリスクをしっかり理解しておくことが大切です。

「自分にGLP-1薬が合うのかな?」と思ったら、自己判断せずに必ず医師に相談してくださいね。GLP-1薬の正しい使い方については、GLP-1ダイエットの正しい使い方もぜひご覧ください。


よくある質問(FAQ)

Q1. GLP-1薬は健康な人でも使えますか?

A. GLP-1薬は医療用の薬なので、医師の診察と処方が必ず必要です。基本的には、肥満症や糖尿病の治療を目的として使われます。「少し痩せたい」という目的だけで使えるかどうかは、医師があなたの体の状態を総合的に見て判断します。

Q2. 膵炎(すい臓の炎症)になったことがあれば、絶対に使えませんか?

A. 膵炎になったことがある方は、特に注意が必要な「慎重投与」の対象になります。使えるかどうかは、膵炎の程度や現在の体の状態によって変わるので、必ず医師に詳しく伝えて相談してください。

Q3. 妊娠を希望している場合はどうすればいいですか?

A. 妊娠を希望している方は、GLP-1薬を使う前に必ず医師に相談することがとても大切です。GLP-1薬は妊婦さんへの使用が禁止されているため、薬の使用を中止してから、次の妊娠まで一定の期間を空けるよう勧められることがあります。

Q4. 甲状腺の病気があっても使えますか?

A. 甲状腺髄様癌(甲状腺にできる特殊なタイプのがん)になったことがある方や、家族にいる方はGLP-1薬を使うことができません。橋本病など、その他の甲状腺の病気がある場合は、医師があなたの状態に合わせて個別に判断します。

Q5. 副作用の吐き気はずっと続きますか?

A. 多くの場合、GLP-1薬を使い始めたばかりの頃や、薬の量を増や���た時に感じる吐き気は、体が薬に慣れてくるとだんだん落ち着いてくると言われています。でも、もし吐き気がひどい場合や、なかなか治まらない場合は、我慢せずに医師に相談してくださいね。


本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の治療効果を保証するものではありません。治療の選択は必ず医師にご相談ください。

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クリニックフィーナビ編集部
clinicfee.com

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※本記事は情報提供を目的としたものであり、医療行為を推奨するものではありません。

※治療の選択は必ず医師にご相談ください。

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