ケトン体はアセトン・アセト酢酸・β-ヒドロキシ酪酸の3種の化合物の総称です。主に肝臓でのβ酸化(脂肪酸の分解)により産生され、脳・心筋・骨格筋などでエネルギー源として利用されます。
グルコースが不足する状態(絶食・長期の糖質制限・強度の運動時)に産生が増加します。ケトジェニック食(糖質制限食)では意図的にケトン体産生を高める状態(ケトーシス)を維持します。適切な範囲のケトーシスは糖尿病のない健常者では通常安全とされています。
一方、1型糖尿病などでインスリンが著しく不足した場合に生じる「糖尿病性ケトアシドーシス」は生命にかかわる重篤な状態です。GLP-1受容体作動薬使用中の糖質制限との組み合わせについては、医師への相談が推奨されています。